2021.08.30 コラム : 二つの種類の知恵
コロナの感染拡大を避けるために教会の礼拝を非対面に転換させた教会が多い。ある牧師は、時代が求める教会の変革の答えが非対面礼拝であると言う。しかし教会の本質は集う共同体である。一緒に集わなければ教会の存在の意味を失うことになる。非対面礼拝が非常の時の一時的な対応の方案にはなり...
コロナの感染拡大を避けるために教会の礼拝を非対面に転換させた教会が多い。ある牧師は、時代が求める教会の変革の答えが非対面礼拝であると言う。しかし教会の本質は集う共同体である。一緒に集わなければ教会の存在の意味を失うことになる。非対面礼拝が非常の時の一時的な対応の方案にはなり...
考えてみると、私は一生で多くの死の峠を超えてきた。子どものときから病気がちだった。さらに川や海に溺れたり、練炭のガスを吸い込んだり、建築現場で落ちたり、投げた石に頭を打ったり、足に釘が刺さったり、過労で倒れたりなどで死の危険を経験した。しかし今回のような苦しみの経験は初めて...
誰かが聖書の教えの中で最も大切な教えは何かと聞くなら、躊躇なく「高慢となってはいけない」であると答えたい。本当にそうである。エデンの園で始まった人類の歴史もそれを証明する。最初の人間から高慢で罪を犯した故に死の道を歩んだ。以来、すべての人間の滅びの道は例外なく高慢から始まる...
幼い頃から我が教団の牧師たちの説教でよく聞いてきた教えが三つある。第一に、主日聖守をしなさい。第二に、什一献金を捧げなさい。第三に、偶像崇拝を捨てなさいである。それはとても大切な教えである。主日聖守は時間を聖別することであり、什一献金は物質を聖別することであり、偶像崇拝をし...
過去には韓国の教会で論争とならなかった教えが、今日大きな論争の主題となっている。他でもなく什一献金に関することである。それは所得の十分の一を聖別して主に捧げる事を指す。最近、什一献金に対して反旗を挙げている牧師や信徒たちの声が度々聞こえる。彼らは「什一献金は律法であるから今...
子どものときから家庭で母親から、教会で牧師から耳に胼胝ができるほど言われた言葉がある。それは「主日聖守」である。当時聞いた主日聖守に関することは主日はテレビを見ない、売買をしない、遊びに行かない、私語を言わないなどの禁止事項が多くあった。それで主日となれば、なぜか自由が束縛...
韓国で生まれて27年間暮らした。そして日本に来て大阪と東京で29年間暮らした。 いつの間にか韓国で暮らした時間より日本で過ごした時間が長くなった。たまに韓国へ訪問したが長期滞在はしなかった。殆どが公務を目的として行ったため私的に時間を過ごすことは珍しかった。ところが、今回2...
韓国教会が日本宣教に力を尽くすべき更なる理由を見よう。それは過去に日本に負っている霊的な債務があるからだ。 債務とは第一に、日本が朝鮮の初期キリスト教の福音の拡張に与えた影響が大きい。1894年の日清戦争と1904年の日露戦争で日本が勝った。中国に仕えていた朝鮮は大きな衝撃...
同僚の宣教師から急に依頼があった。韓国教会がなぜ日本宣教をするべきかという主題で文章を書いてほしいということだった。それは普段から考えていることであるから難しく感じずに承諾した。その内容をまずコラムで分かち合いたいと思う。おそらく何度か連載することになるだろう。韓国教会が日...
これは1930年代にアメリカのボストン地域に居住する約500名の少年を対象とした研究である。非行少年と平凡な少年を含めて二つのクループに分けた。一つのグループは豊富な支援を受けた。相談もして、運転も教え、仕事も与えた。学習や医療、心理治療の提供、そして夏のキャンプなどの行事...
韓国へ訪問することのために悩んだ。コロナ過での韓国行きには多くの制約があるからである。コロナが収束してから行けば良いという思いもあったが、コロナがいつ終わるか分からない状況であるためにいつまでも後回しにできない。両家の母親の健康に問題がある故に、生き...
以前、青年たちとの会話の中で受けた質問を思い出す。ある青年が自分の信仰が上がったり下がったりするのが悩みだという。継続した信仰の成長を願うので方法を教えてほしいという。ところが、私もその青年と同じ悩みがある。信徒の多くは牧師こそ信仰が一番良い人だと考える傾向がある。牧師はい...
ソウル大学の心理学科の教授であるコン・ソクマンの著書「現代異常心理学」という本を読んだ。読んだ感想としては、現代人の殆どが心理的に正常ではないということである。不安障害、強迫障害、ストレス性障害、正体性障害、記憶障害、身体症状障害、憂鬱障害、生理前不快障害、精神分裂障害、性...
「祈りの成長はどうやってするのですか」先週、ある信者からメールで質問を受けた。本人の祈りがいつも同じ内容を繰り返しているように感じたそうで、より成長した祈りをしたいと思っているようだった。クリスチャンにとって祈りは「霊的な呼吸」であると言う。考えて見ると本当にその通りである...
先週は鹿浜キリスト教会で連合礼拝を守った。二か月に一度はそちらで礼拝の説教をする。いつも同行する我が教会の信徒たちがいるので、自然と連合礼拝となる。鹿浜キリスト教会は昨年3月の初めの週から主日礼拝を守り始めたので、コロナ過での出発だった。いつの間にか我が教会から分離開拓をし...
多くの教会が生まれ、また多くの教会が消え去った。現在も続けて生まれる教会があれば、消え去る教会がある。ここで言う教会は組織のある制度的な教会である。教会が開拓されてから世代を繋いで存続することは容易ではない。それだけ教会の中に多くの問題があるからだ。一番大きな問題は指導者で...
白血病から復帰を果たした競泳女子の池江璃花子選手の話である。彼女は2019年2月に白血病と診断され、およそ10か月にわたる入院生活をへて12月に退院した。2020年8月からレースに復帰し、今回の日本選手権が6大会目の出場だった。結果は2016年リオデジャネイロオリンピック大...
復活節である。復活に関する歴史的な証拠を見てみる。以下はイエス様の復活を研究した多くの学者たちが同意する内容である。 第一、イエス様が十字架で死なれて墓に葬られたことである。アリマタヤの人で金持ちのヨセフが所有している墓に葬られた。その墓のある場所は多くの人に知られているこ...
イエス様の受けられた苦難を記念して守る受難の週が始まった。イエス様は2021年ほど前に地上に来られて、十字架で死なれて、三日ぶりに復活された。このことはいくら否定しようとも否定できない歴史的な事実である。しかし、信じていない人々は一種のミステリーだという。ちょうど、ディスカ...
2021年3月16日にアメリカのアトランタで起きた銃撃事件で韓国人四名を含めた八名がなくなった。アジアのマッサージショップ三か所で連鎖して起きた事件である。捜査当局は最初は性中毒者の逸脱した行動として言ったが、世論の批判が強まるとアジア系に対する憎悪犯罪の可能性を排除しない...