先日、池袋駅前にある東京芸術劇場に行ってきた。そこで、久しぶりに、本当に久しぶりに文化生活を経験した。家族と一緒にオーケストラのコンサートに行ってきた。オーケストラの団員である知り合いが招待券をくれたために気軽く行くことができた。演奏された曲はベートーベンの交響曲9番「合唱」だった。ベートーベンはこの曲を構想から完成までに30年をかけて作曲したといわれる。それで、彼の交響曲の中で一番の力作という評価を得ている。私は音楽的な専門知識も評価できる能力もない。しかし、世界的な名曲を聴きながら良いことを感じることはできる。一つの楽器だけでの演奏でさえ聴くのに良いのに、多くの楽器の演奏と合唱まで聴くことができたため、大きな感動があった。
オーケストラの演奏を聴きながら感じたことがいくつかある。1.調和の美しさである。多くの楽器がそれぞれの音を出していたが、衝突することなく上手く調和した。2.才能の役割分担である。バイオリンは続けて演奏するが、シンバルのような楽器は何度も音を立てない。それは優等か劣等かの問題ではない。才能と役割の違いだけである。3.皆が必要条件となる。楽器演奏者も、歌う人も、皆が曲を完成するのに必ず必要な構成員である。必要のない人はいない。教会もオーケストラのようになるべきであると思う。それで、上に述べた三つができる教会が良い教会だといえる。
さらに、一つ感じたことは指揮者の重要性である。オーケストラで一番核心となるのは、なんと言っても指揮者である。同じ演奏者で構成されたオーケストラであっても、指揮者によって結果は異なることがある。それで、有名なオーケストラにも有名な指揮者がいる。教会も指導者が一番大切である。責任者の牧師によって、教会の姿がそれぞれ違く見える。最近、私の中にある多くの罪が見える。その中でも特に高慢の罪が頭を挙げることが多い。高慢になれば滅びると警告された御言葉を考えると、非常に恐れを感じる。私が滅びの道に行かないように祈ってほしい。互いに違うが、美しい調和を成す教会、全体が才能に従って役割をよく担う教会、皆が必要条件であると大切に考えて熱心に愛し合う教会、我が教会をそのようなオーケストラのように指揮していきたい。
魯牧師。
Comments