1997年5月11日アメリカのニューヨークで人工知能DEEP BLUEが世界チェスチャンピオンに勝利する場面がテレビで生中継された。2011年には人工知能WATSONがアメリカの有名なクイズ番組に出戦したが結果は人間クイズ王の完敗だった。2014年には人工知能KENSHOUがゴールドマンサックスで一番高額の年俸を受けている600名の社員が一か月かける仕事を3時間20分で終えた。そのために二人だけが残されて598名が解雇となった。アメリカ腫瘍学会によると人間の医者たちの癌診断正確度は80%程度で、人工知能の医者は平均95%を上回るという。アメリカのカルフォルニア大学メディカルセンターで人工知能の薬剤師は6年間40万件を超える処方薬を作ったが一回もミスがなかった。同じ状況で人間の薬剤師だったら平均6,800回のミスが生じただろうという統計がある。
ROSSはIBM社が作った人工知能の弁護士であるが2016年ニューヨークにある法律事務所に入社した。ROSSはアメリカが独立した1776年から現在まで243年間のすべての法律文書を抱えて、その文書を一秒で10億枚を分析して適用する能力を持っている。それで人間の弁護士たちが何日もかかる仕事を何秒で終わらせる。2017年中国では200か所を超える幼稚園で人工知能の教師KEEKOが活躍中である。KEEKOは子どもたちと会話をし、本を読んでくれて算数まで教える。さらに子どもたちと一緒に歌って踊ってゲームもする。自閉症の人のための人工知能であるMILOは伝統的な教育では治療の効果が3%なのに、その23倍も高い70%の治療効果を出している。2018年基準でアメリカの300か所の学校が導入している。人工知能の教師は偏愛、差別、大声、怒ることがなく、いつも温和で親切である。
上にある内容はイ・ジソンの「エイト」という本から抜き取って引用したものである。本を読みながら人工知能の早い発展状況に驚き、それに関する私自身の無知の故に大きな衝撃を受けた。著者は多くの専門家たちと研究機関の資料を分析して、2035年は専門職の30~50%が、2045年からは専門職の80~90%が人工知能で替えられると予測する。同時に人工知能が絶対に得られない人間固有の能力を強化するように提言する。それは二つのキーワードで、まずは”共感能力”である。それは他人の考えと感情を他人の立場で感じて理解して、それを行動に移すことのできる能力である。次は”創造的想像力”である。それは既存になかった新しいことを創るか、既存にあるものに革新を起こす能力である。結論はそれに相応しい模範的な人物がイエス・キリストであるということだ。時代を問わずにイエス・キリストを見習う生き方が永遠な勝利者となる秘訣である。魯牧師。
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